たかまが でいず

読書感想や映画感想、シーシャカフェの感想に一人暮らしの知恵について、など日々の記録を書き連ねていきます。

アイム・ミニマリスト書評

アイム・ミニマリスト

アイム・ミニマリスト

アイム・ミニマリストという本の書評です。
著者のYADOKARIさんは未来住まい方会議というWebサイト運営会社です。
数百万円で帰る20平米程度の小さな家(タイニーハウス)や、移動できる家(モバイルハウス)などの珍しいすみ方を紹介している内容でした。

ミニマリズムとは、より少ない物でコンパクトに住む生き方、と私は考えています。

数寄屋(独立した茶室)のような印象を受けます。日本の侘び寂びにも通ずるところがありそうですね!

たくさん持つ事が豊かなのか?
広い家に住むことが豊かなのか?
アメリカの金融危機をきっかけに見直すきっかけとなったそうで。

タイニーハウスのような小さな建物だと、コスト面から実験的な建物が作りやすいのではないかな、と思います。
建築家なら、広さや建築方法の制限に悩みつつも試してみたい建物ではないでしょうか?

現代の人は安心を求めるために「物」という目に見える物を求めるのではないかと思います。
私もついつい、ネットでポチってしまいますが、目の前に所有物が増える、いわば征服欲のようなものに駆られているように思うため、この気持ちはよく理解できます。

ただ、この本の中に出て来る方はみんな自然賛美をしながらも、東京に出て都会で仕事を得て、オンラインで会議をして、という暮らし方をされています。 ミニマム、エシカルを求め自然の中に暮らしつつも都会に仕事を求める事。
一般的な社会人とは違った暮らし方をしていますが、思ったほど珍しい生き方をしているという感じではありませんでした。
タイニーハウスも、都会のワンルームアパートやマンションを戸建てにしたような印象。 都会で一人暮らしをしていると自分の暮らしとそれほど変わっているとは思えないかも…

自分で建物を作り上げるという事、自然の中に自分の住居を構えるということ。 それらを求めている事は分かりましたが、ベットタウンからちょっと外れた田舎のマンションで小さな畑を借りるのととあまり暮らしは変わらないのでは…?と思ったり。

リノベーション可能な古いマンションを自分で好きに作り変える事で、似たような生活は出来そうな気もします。

ちなみに、いわしくらぶさんで読んだ本なのですが、本を開くとこんなメモが挟まれていました。
ミニマリストというよりもエシカルな方向に舵を切った本、というイメージ。
自然に囲まれた生活を考えている方、ミニマリストを目指している方は読んでみると面白い一冊かもかも。